第9期 おのみち旅大学(2003年)

 豊富なスライド等をまじえながら、日常を離れた旅の世界を体験する恒例の「おのみち旅大学」。今年は下記の要項で行います。ふるってご参加下さい。予約不要、1回ずつでも聴講できます。


会場:テアトロシェルネ(しまなみ交流館)大会議室(尾道駅前徒歩1分)
地図はこちらから
主催:尾道市教育委員会・尾道市国際交流推進協議会
申込および問い合せ:尾道市教育委員会生涯学習課(0848-25-7362)
左写真/鈴木喜一

 

【第1回】講演:ビルマの明日   講師:渡邉義孝(建築家・東京を描く市民の会理事)  終了しました

■9月13日()18時〜19時30分
連日緊張が伝えられるビルマ(ミャンマー)。この4月、北部の少数民族居住エリアを訪ね、民家に入り、自然とともにいきる人々の生活に触れてきた。そんな中で出会った、未来に希望を託す青年僧。全土が興奮のるつぼと化す「水掛け祭り」の映像も紹介する。

講師:わたなべよしたか……1966年、京都府生まれ。一級建築士。県立船橋高校卒業後、掘削工、保線工、型枠大工などを経て鈴木喜一建築計画工房所員に。著書に『風をたべた日々〜アジア横断旅日記』(日経BP社)。

 

【第2回】講演:旅を書く方法   講師:浅見ゆり(ライター)  終了しました

■9月20日()18時〜19時30分
旅の感動を人に伝えたいと誰しもが思います。紀行文はそれを広く伝える最適の手段です。ただし、出来事をそのまま並べるだけでは、読み手に共感してもらえません。最近では旅行誌の読者投稿など、一般の方が紀行文を発表する場も増えています。また書くことで旅の印象はいっそう深まることでしょう。旅を面白く書く方法について、お話したいと思います。

講師:あさみゆり……1975年、千葉県生まれ。旅行雑誌編集者を経て、「ほぼ完走 やや無謀 しまなみ海道自転車旅行記」で第11回JTB旅行記賞に入賞。雑誌「旅」などで執筆活動を続けている。

 

【第3回】講演:住まいの原点を探る旅   講師:鈴木喜一(建築家・武蔵野美術大学講師)  終了しました

■9月27日()18時〜19時30分
旅の中でどんどん対象を受容していきますよね。風景や人等に交わってその中で自分が鋭敏になったり、変化したり、解体していくわけなんです。日常の仕事の中では、旅で無意識に受容したものをベースにして自分の世界が漠然とでも出せたらと思うんですよ。そんなことで、これまで地球全域にわたる旅をふりかえりながら「旅と日常」「住まいの原点」について考えてみたいと思います。

講師:すずききいち……1949年静岡県生まれ。武蔵野美術大学卒業。武蔵野美術大学講師。84年、鈴木喜一建築計画工房開設及びアユミギャラリーを開廊。実務のかたわらアジア辺境を中心とした独自の旅を続け、プリミティブな人間の風景をじっくり記録している。著書に『新・大地の家』(建築資料研究社)、『まちと建築を再生する』(武蔵野美術大学出版局)など。

 

【第4回】フィールドワーク:尾道スケッチめぐり   講師:鈴木喜一(建築家・武蔵野美術大学講師)  終了しました

■9月28日()10時30分〜15時30分
用意するもの:スケッチ道具一式 
すっかり秋になっているはずのこの日。10時集合、いつものように少しオリエンテーションをします。そこで鈴木喜一最新のスケッチをお見せします。その後みんなでスケッチポイント探し。お弁当は適当な場所で、適当な時間に食べて下さい。スケッチには2〜3時間かけてみましょう。デッサン半分、着彩半分の時間配分がいいかと思います。今年はどんなスケッチができあがるか、講評会がとても楽しみです。

 

【第5回】講演:ルーマニア農村の暮らしを見る   講師:佐藤友子(ルポライター)  終了しました

■10月4日()18時〜19時30分
民泊を繰り返しながら都市文明の対極に生きる人間の生活を記録している講師が、ガイドブックに載っていないルーマニアの農村に数ヶ月にわたり滞在。農耕や放牧の日常生活、新年やクリスマス、結婚式などの祭礼、民俗舞踊などをともに体験した。ホスピタリティあふれる現地の人びととの触れ合いの中から、豊かさの意味を再考する。

講師:さとうともこ……1970年東京生まれ。国際基督教大学卒業。数年前勤務した広告制作会社を辞め、2年以上にわたってアフリカ、中央アジア、ロシア、コーカサス、欧州を単身で巡る。民泊をしながらデジタルビデオで人びとの暮らしや伝統文化を記録しつづけている。

尾道旅大学