
本日はお忙しいなか、ご来場いただきありがとうございます。
93年に始まって以来8回目を迎えた「近代建築史への旅」スケッチ展、今回は【5月神楽坂展―8月武蔵野美術大学スクーリング展】として開催することになりました。ここには武蔵野美術大学教員・学生・卒業生、建築家、写真家、画家など76名が出品しております。
「明治以降現代までの身近な建物や町並み、有名無名を問わず風景として生き続けている建築を、愛情を込めて描いてみよう」との呼びかけに、今回も全国の有志たちが絵筆を握りました。人々やその地域の多義的な記憶を刻み込んだ貴重な近代建築たちと向き合い、対話し、描くなかで、一人ひとりが物語を織りなすように作り上げたスケッチたちをご覧いただき、皆さんの身近な建築たちを改めて見直すきっかけとしていただければ幸いです。
特に今回は、このスケッチ展を始めるきっかけでもあった「建築史」講座を開設していた武蔵野美術大学通信教育部のご協力のもと、同学学生ホールにおいて夏期スクーリング展を連続開催することになりました。
また特別出品として、北海道を拠点に全国の西洋建築を描き続けている「浪漫地詩図夢」の島口暉生氏、ミニチュア粘土建築家の藤沢穣氏、そしておなじみの吉田桂二氏・藪野健氏からのご出品をいただいております。あらためてお礼申し上げます。
現在、いろいろな理由によって歴史的建築の多くが姿を消しつつあります。往時の人々のドラマを刻み込んだ古い建築の保存を、ただ感傷というにとどまらず、現代の創造的営為として考えてみることも大切ではないかと思っています。
どうぞ、ごゆっくりご覧ください。
1997年8月 アユミギャラリー
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(C) 1997
AYUMI
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