竣工年：1916年
建築家または棟梁：

所在地：北海道
　　　　函館市

ハリストス正教会
早崎　勝

　石畳の大三坂を登っていくと、函館を訪ねたことの目的の１つハリストス正教会をみつけた。既にガイドブック等でみていたが、建物を目の前にすると想像していた以上の感動をうけた。異国情緒漂う街並みのなかで、函館港を見下ろし堂々と建っている姿がとても印象的だった。夜のライトアップされた姿もまた美しく、宝石箱をまるで散りばめたような函館山から見える美しい夜景をつくりあげている１つでもある。
　この建物を紹介すると、ロシア風ビザンチン様式の教会で、日本で初めてロシア正教を伝道した由緒ある教会のようです。地元の方々には鐘の音から「ガンガン寺」と呼ばれ親しまれていて、東京・神田ニコライ堂の「鐘」は昭和３年にここから移されたそうです。