建築名称：千葉市民ギャラリー・いなげ竣工年：1918年
建築家または棟梁：

所在地：千葉県
　　　　稲毛市

旧神谷伝兵衛　稲毛別荘
小川　洋子

　明治時代「蜂印香竄葡萄酒」（はちじるしこうさんぶどうしゅ）や「電気ブラン」の名を広め、フランスからワイン製造事業を導入した神谷伝兵衛の 別荘。
　この洋館は鉄筋コンクリート造り　半地下、地上２階で、外観は白色タイルで仕上げられている。１階は、本格的な洋間で、玄関天井のシャンデリアの中心飾りにぶどうのモチーフが使われている。２階は、本格的な和室（数寄屋風のつくり）で床柱にはぶどうの巨木を用い、天井を竹格子で組み部屋全体をぶどう棚に見立てた造りになっている。半地下はワイン蔵である。
　当時砂浜に近い小高い丘に建てられたこの建物も前を国道が走り、海は遠くかなたにいってしまった。