広島市レストハウス（旧大正呉服店）

所在地：広島市

竣工年：1929年

街の記憶
鉤流　佳典

　　そこは、かつて明治時代から栄えた繁華街でした。
1929（昭和 4）年　当時では珍しい洋館は「大正呉服店」として完成
1944（昭和19）年「県燃料統制組合」買収される
1945（昭和20）年8月6日爆心地から170m　被爆
1957（昭和32）年復興の拠点として「広島市東部復興事務所」がおかれる
1999（平成11）年現在「広島市レストハウス」として平和公園の一角にその姿をとどめ、観光案内所として活用されていますが解体の危機にさらされています。
　被爆建物としてクローズアップされていますが、そこに街があり、人々の生活があった記憶としてこの建物の存続をこころから願っています。