AYUMI GALLERY
2002

スケッチ展
WEB展覧会

石井閘門/豊原みどり

所在地/宮城県石巻市  竣工/不詳  設計者/不詳

 石井閘門は、明治11年の野蒜築港計画にともない、北上運河を開鑿した際に運河入口に設けられた。当時の土木局長石井正一郎の名を取り、石井閘門と名づけられている。石巻の井内石や東京のレンガを使用した当時一流の近代的技術の建造物で、今年3月に重要文化財の指定を受けた。現在、閘室部の上には橋が掛かっていて、私も子供の頃からそこを歩いていたが、閘門が何のためのものか深く考えることもなかった。水門として、活躍するところを見たことが無いせいもある。先日、5月に産業考古学会の総会に出席する機会があり、石井閘門の現状写真の撮影を依頼された。それで今年スケッチ展の画題にと選んだのだが、一般的な建物と違いどう描いていて良いのか、わからなくなってしまった。圧倒的な技術不足のほかに対象への思い入れが少ないせいも原因だと思う。それゆえに、締切も守れず脱力系のへろへろな作品になってしまった。最近、閘門周辺は、整備されてサイクリングロードや隈研吾氏設計の北上川・運河交流館(水の洞窟)ができて市民の憩いの場となっている。(絵の中では、東屋の屋根下に見える丘が交流館)
 現在は、閘門を開閉して通るのは、カヌーやボートが北上川←→貞山堀を行き交う時だが、カヌーイストの野田氏を真似て、カヌー犬ガクならぬカヌー猫テンプラを舳先に乗せて、カヌーで閘門を見てみたいものだ。
 あっという間に、二人で沈してしまうのが落ちかもしれないが。


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