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年に数回都会の喧騒から離れ八ケ岳山麓の富士見高原を訪れる。アルプスの自然や、古い酒造所民家の蔵、そして昔を忍ばせる宿場町などを散策し写真やスケッチを続けている。ここ近年は足を伸し中央本線（西線）奈良井駅へ必らず寄ることにしている。駅を降りるとすぐそこが中山道“奈良井宿”であり、帰りの電車を決めたら800mたらずの街道に何時間も過す。奈良井の冬は特に好きでひと気の無い、いてつく寒さの中に、永い歴史を刻んだ宿場の存在が自分を迎えてくれる。観光の為の街並み保存ではなく、生活をしながら維持・保存をしている……そんなところが好きである。
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