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札幌を東西に分ける創成川は、昔の面影を土手の柳に留めながら、今は車の渋滞の元凶になっている。実際、札幌市ではこの川を埋め立てる計画もあると聞く。街の中心部のこの川のほとりに、時代から取り残されたような、日本に居る事を忘れさせるような建物がある。それが「日本キリスト教団札幌教会」の礼拝堂である。
外見は片側に塔を置いたロマネスク風の佇まいで、札幌軟石の外壁、青いトタン屋根、ステンドグラスの大きなバラ窓、白い窓枠などが、なんとも質実で厳粛で愛らしい。
札幌教会はメソジスト派に所属し、この建物は1904年(明治37年)に設立された。数十年前に建て替え話も出たが、「教会はキリストの体の一部」という考えに基づき、小さな補修を重ねるだけで今に至るという。
強い西日に照らされながらスケッチをしていると、101歳の教会は一瞬ピンク色に輝き、少女のようにはにかんだかに見えた。
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