AYUMI GALLERY
WEB展覧会 2006

東京文化会館/森本 太郎

所在地:東京都台東区
1961年(昭和36年)3月築

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夕方から入り口付近にある、カーブのある壁にもたれかかり、コンクリートの屋根を見上げながらスケッチする。
入り口のコンクリートの屋根は、重厚でありながらも大きなアールを持っているため、すんなりと人を中に招き入れるデザインだと描きながら思う。無数の木板の跡がみせるパターンや光の照り返しが美しい。
一本の芯が五色になっている色鉛筆で、腕のストロークにまかせて線を走らせる。屋根は直線だけど、絵ではカーブしてしまうが気にせず描く(建物のようなスケールが大きいものは、直線でも曲がってみえるから)。
色鉛筆を持ったそのときの状態で色が変わるので、出るにまかせた配色で描いてみる。
2枚描いて、形にも慣れ、調子がでてくる。こんどは4色ボールペンに持ち替えて線を走らせてみる。屋根や柱など、カチャカチャ色を切り替えながら描く。
線ばかりで絵がカチカチなので、さっきの色鉛筆でグラデーションを入れてみる。
これが、面白い出来なので出品作となる。
あとは、パステルやクレヨンで、同じ位置からしつこく描いた。何度も描いていると自分の描きたいところや、めんどくさいところがわかってくる。そして、日が暮れるとともに疲れてくるが、きれいな照明にはげまされてがんばる。でももう暗くて画用紙に何を描いているのか判然としない。