AYUMI GALLERY
WEB展覧会 2006

お伊勢詣での力餅(二軒茶屋餅)/中川 弘

所在地:三重県伊勢市
1876〜86年(明治9〜19年)築

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伊勢瀬田川流域の「河崎」は伊勢の台所と云われた問屋街。昔ながらの町並に懐かしい風情を感じさせる。
瀬田川は宮川水素に属し、伊勢神宮に献上する魚をとったところから、古くは御贄川(おんべがわ)と呼ばれた。下流は五十鈴川と共に伊勢湾に流れこんでいる。流域には川と深い町があり江戸時代から昭和20年代にかけて港町として栄えた。各港(河岸)は機能が異なり、「大湊」は造船として、伊勢神宮参宮の拠点としては「二軒茶屋」が、そして「河崎」は東西の荷物の集参地で問屋への物資の供給地として栄えた。「河崎」の町並みの見どころは昔を偲ばせる商家と蔵。家は切妻、妻入りの瓦屋根、「直線」「そり」「むくり」と云われる屋根の形の違いがあり、屋根の隅には「隅蓋」と呼ばれる瓦がよく見られる。家によっては亀やかえる、桃など縁起のいいもの、水にまつわるものなど様々である。昭和30年代に入り輸送の変化、又昭和49年の七夕水害を契機として護岸工事が進められ益々川と人との隔たりが大きくなったが現在地域の住民が中心となって残った昔の町の保存と町づくりを行なっている。