近代建築史への旅・6

6回目を迎えた「近代建築史への旅」スケッチ展、今回は【岡山―東京連続展】として武蔵野美術大学教員・学生・卒業生、建築家、写真家、画家などが出品しました。



雑感より

小春日和が惜しまれスケッチへ出かけた。郊外に来ると新しい雪がうっすらと景色をおおい、記憶にあった建物が一層目をひく。自ら設計にも係わった思い入れが何処となく伺える、そんな居心地のよさ……。
作家として知られるが私にとっては絵心を持つ彼の一面がうれしく思え、勝手に親近感を抱いた。 お天気に誘われたはずなのにじっと立っていると身にしみて冬の到来を感じてしまう。日も暮れかかり間もなくあかりを灯されると、そこにはほのぼのとした家の表情が見え、冷えきった体が一瞬暖かくなった。
高橋美千代           

有島武郎旧邸 Sketch by M.Takahashi


表紙へ戻る