風のかけら
風は
いつも突然 わたしを旅へといざなう
そして 思いもよらぬ処へと連れ出す
風は
わたしを真白にし
ひとつの旅を終えさせた
そしていま
行くあてはないけれど
果てしない旅が始まろうとしている
もう留まることなどないのかもしれない
......................................................................
そこにはいたくないから 【きたなおこ】
|
|
アユミギャラリー3年振りの登場です。
結果としてですが、作品展が決まると何故かしらわたしは人生の岐路に立つようです。というのか、風にいざなわれ、旅なんかに出ちゃったりしたもんだから、がらにもなく人生振り返ってしまいました。
何のためにここにいるのか?
何のためにそこにいるのか?
ここにいる自分の存在理由を考えると、そこにいる自分は、ここにいる自分にとっては煩わしい存在でしかないのです。そんなことに思いを巡らせつつ、相変わらず気儘に『場』或いは『空間』との対話を愉しんで参りました。ってなわけで、前回の『癒され』『癒す』という図式とは異なり、益々内省への旅といった趣が強く顕われ、瞬間瞬間の広がりを大切に表現してしまいました。
前回の作品展がご記憶の方にはいささかの衝撃、長くわたくしの作品をご存知のかたには笑撃(?!)といったカンジでしょうか?
|