アキマユタカ
1966年東京生まれ
仕事はカメラマン・ライター・テレビ制作などだが、困ったことに放浪癖あり。
画家の鈴木喜一と立ち上げた漂流主義の運動家でもある。
97年アユミギャラリーで初個展「犬の夢」
00年ギャラリーウイリアムモリスで
第2回個展「スローニュース」
その他、多数企画展に出品
企画写真展「人間漂流」「ギリギリ」などの
プロデュースも。最近はラブ&パワーの演出としても活動中。
|
|
新聞の社会面。ITがこの国の未来をつくるらしい。ばら色の21世紀だ。総理大臣がそう言っています。目をずらそう。
同じページには、今日も凶悪犯罪の記事、僕たちは慣れています。殺人だって、ただの殺しじゃ、もう驚かないぐらいに。
フィクションもノンフィクションもボーダーレス。君が望むならどんな情報だって手に入れられる。そして、みんなは口をそろえる。カ・ン・ケ・イない!永遠の観客は楽しいのかな?僕はカ・ン・ケ・イしたい。人間の温度を感じたいし、街の声を聞いていたい。まあ、たいていは痛くて切ないことの方が多いけれど夕立の後の子供たち、日曜日の公園、オムレツのようにシーツに包まってのたわいない話、明け方にラジオから流れてきて、ついアクセルを緩めてしまうあの曲・・・。そんな気分は悪くないと思っています。
今回の写真展は、僕のカ・ン・ケ・イ者を集めてみました。僕にとっては、お互い理解できないままでも、感じあおうとしていた時間との再会でもあるのです。
|