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和あかりをつくる
そもそものきっかけは”ワーロンシート”という素材を知ったことだった。 “ワーロンシート”とは和紙を塩ビでラミネートした耐久性に優れた素材で、ランプシェードやインテリアに使用される紙。切断ははさみやカッターで、接着はGボンド・プラスチック用接着材でOKという手軽さがうれしい。もちろん、70℃までの耐熱性も備えている。色は『紅梅』、『桜』、『紅藤』、『利休鼠』など、10数色あり、光をあてるとそれぞれ微妙に雰囲気が違っていて、どの色も美しく、選ぶのに迷ってしまう程である。そのほのかなあかりは”和”の空間を演出し、ひとの気持ちをなごませる要素を持っているようだ。 紙そのものに演出効果があるから、複雑な細工はいらない。ワクをつくり、ランプをすえつけ、ワーロンシートでくるめば、シンプルな”和あかり”ができる。不器用な私にもできるはずだと取りかかったのはいいが、作りはじめるとなかなかスムーズにはいかなかった。行き当たりばったりな性格上、細かい製作方法・寸法管理など考えもせず、途中で作業がストップすることもしばしばだった。
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