AYUMI GALLERY

1997.10.10 fri. 〜10.15wed.

三人展「こころのかたち」

加藤由美子 (かとうゆみこ)

小林静山 (こばやしせいざん)

藤本由美子 (ふじもとゆみこ)

加藤は、土と木を中心とした構築物に焦点を当て、人はなぜ物を造るのか、心の居場所となる空間とはどんな物か……構築物の抱え込む空間とそこに存在する人の心の繋がりを汲み上げて、作品を造る。
小林は、絵絹と水干絵の具の伝統的な技法によって、飛天や観音菩薩を描く。信仰の対象としての仏画としてばかりではなく、観る者の心に優しさや暖かさを与える作品としている。
藤本は、心象風景を描く。単化した描写は、
 いつか どこかで こんな風景をみた……
 いつか きっと こんな場所にいる……
そんな思いのする時間と空間を造りだしている。

建築と仏画とイラストレーション、三つの異なった分野だが、それぞれに人の心を表現の中心におくという接点を見出すことができる。それをテーマとして、いろいろな「こころのかたち」を展示する。

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