AYUMI GALLERY

1999.04.30 fri. 〜05.05 wed.

聖徳太子十七条憲法
宇都宮泰長版画展

うつのみややすなが

<略歴>
1936年生まれ、画家・歴史作家。
1965年 銀座・サトウ画廊個展(油画)はじめ同年大阪・ヌーヌ画廊個展など、全国的に個展開催。最近では98年に小倉・井筒屋ブックセンター版画展。

 聖徳太子の十七条の憲法といえば、「一に日く、和を以て貴しとなし」を思い出すが、その後がつづかない。私にとっても、太子憲法は全く未知の世界であった。
 十数年前、奈良・法隆寺に参詣したおり、瓦葺き替えのわずかばかりの寄進に、十七条憲法の木版刷りをいただいた。それが動機となって、十七条憲法の全文を木版に刻むことを決意した。
 どうせ苦労するならば、皆が親しみ易いようにと、太子ゆかりの夢殿や金堂、中門の仁王像などを加え、21点の木版作品を仕上げた。憲法全文に仮名を振り、意訳および解説を加え上梓したのが『板刻・聖徳太子十七条憲法』である。
 今回の版画展はその木版画を主とし、近作版画を展示する。

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