AYUMI GALLERY

1999.10.01 Fri. 〜10.06 wed.

   小田洋晴
備前焼 
酒の器展

おだひろはる

<略歴>
1933年 東京生まれ
1956年 東京芸術大学、美術学部油画科卒業
     卒業以降 プロダクツデザインに転向
     生活具のデザインに従事
1970年 日本インドストリアルデザイナーズ協会(JIDA)に加入
1972年 日本ガラス工芸協会(JGAA)の設立に参加
1973年 (株)博報堂入社
1978年 「日本のガラス展」に出展 以降毎回出展
     ガラス作品 「メタモルフォルシス」ハ国立近代美術館に収蔵
1980年 神戸ポートピア博に於て日本アイ・ビー・エム パビリオンのプロデュース
     この頃より活動の場を環境デザインを中心にシフト
1985年 筑波科学博に於て 電力館(エレクトロガリバー館)
     自動車工業館(くるま館) 日本アイ・ビー・エム館等のプロデュース
1989年 横浜博に於て会場計画委員として基本構想より参加
        横浜市出展パビリオンのプロデュースを行う
1990年 大阪花博に於て電力館(光のファンタジー館)のプロデュース
1993年 (株)博報堂退社
     同年9年 横浜 備前焼 悠心窯主宰 木村隆男先生に入門 師事する
     以降 すべての制作活動を陶芸制作に集中する。
     現在 日本道具学会会員

15才の時、「あっ、絵描きになろう」と思ってから50年。
あっちによろよろ、こっちにふらふら。
ただ、一貫していえるのは、形(カタチ、かたち、型)を通して、
ものごとに秩序をあたえることだけを
仕事としてやって来た
普通、これを「造形」というらしいが、そんな堅い言葉ではなく、
「かたち屋」
と呼ばれた方が自分自身納得がゆく。

ある日、備前焼と出会い、自身の力ではいかんともしがたい
炎の力の凄まじさと素晴らしさを知ったことが、
60の手習いよろしく、がんばるエネルギーになっているようです。
備前焼の本筋の花器も、茶器も、いままで過ごした雑な生活が禍し、
華も茶も全くの不調法。
わかるのは酒だけ。
それもあまり上品な飲み方ではなく、いつまでたっても書生酒。
皆で、ワイワイ飲む楽しさのみを器に求めて、追っかけています。
一度、見てやってください。

酒の器を並べておきながら、酒が出るのはオープニングパーティーだけ、
というのも変な気がします。
毎日が酒盛りと行きたい。
従って、展覧会というよりは、6日間だけの居酒屋を開きたいと思っています。
毎日がオープニングパーティーとなれば幸せです。
一度、飲みに来てください。

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