東チベットツアーでお世話になった中国四姑娘山自然保護区管理局の大川健三さんから以下のようなメールが届いた。大川健三さんを通じて我々は『住宅建築』2005年2月号を心ある人たちに託したのだった。(鈴木喜一)
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鈴木喜一さま

中国四姑娘山自然保護区管理局の大川健三です。
『住宅建築』2005年2月号を拝領させて頂きありがとうございました。素晴らしい紹介文と写真や絵に感服致しました。『住宅建築』は近日中に甘孜藏族自治州と丹巴県のトップに贈り、丹巴の記事を紹介します。皆喜びます。このように外国から注目されている事が丹巴の自然文化を保護して行く上で大変役に立つと思っております。甲居村をモデルにしたような「離散型田園都市」が各地に出来れば素晴らしいと思います。甲居などの美しい集落は豊かな自然と信頼しあう共同社会意識の上に成り立っていると思います。しかしテレビの普及や交通網の発達や観光開発によって、漢族の都市における価値観や行動様式が徐々に多くの若年層に入り込みつつあるのも事実です。甲居はまだ影響が少ない場所です。四姑娘山の麓にある長坪村はこの問題が先行して発生している場所です。観光客相手に商売する家とそうでない家との間で収入格差(約8倍)が広がっていて、これが元来の年収(数千元程度)の村人に種々の影響を与えています。例えば、多くの村人が観光客相手にお金儲けしようとして必要以上に大きな家を建てたり華美に家を飾ろうとしています。畑を潰して道を広げたり駐車場をつくるケースもあります。自給自足に近い環境の中で助け合う生活様式から、お金を多用する消費生活の形に変わりつつあるのです。甲居村はこのようなことがないように見守り続けたいと思います。これからも鈴木さまを始め神楽坂建築塾の方々のご活躍ご発展を心から祈念致しております。お出でになれなかった塾長の平良敬一さまやメールアドレスをお持ちでない大橋富夫さまや大類裕幸さまにも宜しくお伝え頂ければ幸いです。

大川健三

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