近代建築スケッチ会in佐原

3/21 蔵・町屋・擬洋風が残る佐原を堪能
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 1999年3月21日(日)、千葉県佐原市でおこなわれたまちなみスケッチ会(アユミギャラリー主催)は、小雨混じりのあいにくの天候にもかかわらず17名が参加しました。
 「各地に残る古建築を、スケッチをすることを通して見つめ直していこう」という趣旨で行われている、参加自由のこのスケッチツアーも、今回で19回目。
 地元のまちなみ案内ボランティアの吉田さんの案内で重要伝統的建造物群保存地区の見学を開始。香取街道や小野川沿いに残る県指定文化財を一軒一軒訪ねながら特徴を解説されました。明治の大火にも耐えた蔵造りの商家や県下随一といわれる赤レンガの三菱銀行などをたっぷりと堪能しました。

 散会後は各自、商店の軒先などで雨をしのぎながらスケッチ開始。約三時間の間、寒さとたたかいながらそれぞれの建築との対話を楽しみました。

 再集合した参加者は「絵は時々描くがやはりみんなでスケッチするのが数倍楽しい」「ホームページを見て初参加したが、情緒ある佐原を巡ってみて建築をスケッチする楽しさを再発見した」「東京の近郊でこんなに良質のまちなみが残っているとは驚き」と感想を語りました。

 そして案内をしてくださった吉田氏の「こんなに真剣に聴いてくれるグループは珍しい。天気のいい日にまたぜひ再訪してください」との言葉が印象的でした。また地元からは「ここ佐原でいつかスケッチ展をできないか」との提案も出されました。【Y】


参加者からの感想

辛さも楽しみ?
スケッチは全然上手く描けませんでしたが、本当に楽しかったです。
スケッチをするために観察したものが、スケッチブックに描くことで、記憶に焼きつけられていくのが感じられて、良かったです。ただ途中で時間切れになってしまったのが無念です。しかし、あの最悪の条件に肉体的苦痛。こんなに便利で何一つ不自由のない国で、久しく味わっていなっかた辛さでした。(多分中学校の部活動以来?)というのはちょっと極端ですが、海外に旅に出ると必ずする経験なので(でしょ?)、意外とその辛さも楽しんでいたのかも知れません。【R.I】

 

佐原ツアーで思ったこと… < 旅人の寄与… >
   文 望月祐志 99/3/23
3/21日、佐原スケッチツアーに参加しました。小雨の舞う寒さの中、参加されていた方々は、午後の数時間、熱心に筆を進めて、佐原の街や建物を素敵なスケッチに仕上げておられましたが、絵技に疎い私(笑)はスケッチはそこそこに、最近購入したばかりのデジタルカメラで撮ってまわる方に楽しみを向けていました。
食事の前に、現地のボランティアメンバーの方から、佐原の街の歴史の解説、建物・景観保存の運動、それに国からの認定獲得などの成果等についてお話を伺っていたこともあり、カメラを携えて街の光景を[記録]−スケッチによる[記録]と等価とさせて下さい(笑)−しつつ[旅人]である私が、街の光景の[消費(=take)]をするばかりではなく、何らかの[正の寄与(=give)]をすることが出来るのか…自問自答気味に思い始めていました。もちろん、食事をしたり、お土産を買うことも[旅人の寄与]に違いないのですが(笑)。その土地の方と話をさせてもらい、[街にある美]に気付き、それを作品として[記録]し、後で(個々人の)作品を編集して書に記したり、WWWで公開するなどして[美の遍在化・共有化]を図る。ギャラリーで進められてきている、こうした活動の[意義]が、実際にツアーに参加してみて、自分なりにですがふっと分かったような気がします。

 

雨しのぎの家の親切さ
昨日の佐原スケッチ会ではお世話になりました。そして有難うございました。 あいにくの雨でしたが、佐原の町並み、吉田さんの楽しい案内で新しい佐原を発見でき益々好きになりました。そして、今回は初スケッチということで少々緊張ぎみだったのですが、寒さの中自分がスケッチに没頭していることに気付き、(出来はどうであれ)スケッチの楽しさを感じることができました。建物も「ただ見るだけ」と「スケッチする目」では見方も変わっていくものなんですね。
又、一番嬉しかったことは、私がスケッチする際、雨凌ぎに屋根をお借りした家の家族の方が皆さんとても暖かく、スケッチを通して、得られたことが沢山ありました。また次回のスケッチ会も是非参加したいと思っています。これからもよろしくお願いします。それでは、お礼まで。【M.Y】

 

街の人の郷土を愛する心
佐原のスケッチ会は、ちょっと不安で少し期待と云った感じでの参加でしたが、伝統的町並みの保存の実体といったような面も見ることができ、私にとっては得るものが大きかったです。
あらためて、建築物や町並みの保存には、そこに住む人の理解や熱意とともに多くの協力が必要であることを感じました。
  私は国内の近代建築に興味があるのですが、老朽化などで仕方がない事とはいえ、このようなものが次々と取り壊されていくのは残念です。多くを残すのは難しいですし、その必要もないかもしれませんが、時代を代表するようなものは残せればいいなと思います。……
今回、佐原のスケッチ会では、私自身はスケッチを描くことに対しての心配が大きかったのですが、終わってみて一番印象に残っているのは、街の人の郷土を愛する心でした。会長さんを始め、案内をしてくださった方や商店の方々の自分の街を愛する気持ちが伝わってきました。もちろんスケッチも私なりに楽しみましたし、スケッチをする事で建物を観察し対話する、ということも少しは実践できたのではと思っています。
また、今回のような企画に限らず、調査や保存活動などもありましたら参加したいと思っています。これからもよろしくお願いします。【Y.S】

 

はじめての佐原 たのしいひととき
みなさんこんばんは。3連休というのに、あいにくの天気ですね。
本日、アユミギャラリーのスケッチ会に参加させて戴きました。
早帰りしてしまい、Wさんごめんなさい。
佐倉や成田へは行ってるのに佐原には縁がなくて、今回の企画に乗らせて戴き、初めて佐原へ行きました。TVで見たりするといつも「小堀屋」や小野川の柳越しの家並み……ぐらいなのかと、思っていました。
あるわ……あるわ……認識不足でした。諏訪神社から駅の北側あたりも歩いてみました。開運橋の近くの尾張屋商店の薄緑の下見板張りが気に入り、へたなスケッチをしました。いつもなら、一人で歩きまわるだけなのに、ちゃんと案内人がいて、楽しいひとときでした。
こんな機会を作ってくださったアユミギャラリーにお礼を申し上げます。
佐原へ再訪を楽しみに……【M.O】

 


スケッチ会の作品Sample

 

作品1/淵辺 懿

作品2/田村一磨

作品3/石原るりか

作品4/後藤光太朗

作品5/佐野保幸

作品6/渡邉義孝

作品7/山口久美子

作品8/望月祐志(デジタル処理画像・圧縮済)


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