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近代建築+温泉一泊ツアーに39人が参加 |
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酒屋店蔵にスケッチを展示
近代建築史の旅・第14回スケッチ展は、8月23日(土)、長野県諏訪市にて諏訪展がスタートしました。 初日の23日(土)正午、汗ばむような日差しの中、上諏訪駅にはツアー参加者が続々と参集。 重厚な蔵作りの舞姫酒造は諏訪を代表する造り酒屋で、ここの2階座敷を中心に諏訪の大工さん有志がコンパネで大型キャンバスを仮設し、約60点の作品を展示してあります。朝から諏訪入りしたメンバーは、早速道路を挟んでスケッチを始めていました。
諏訪の建築 保存と活用を議論
15時からは再び片倉館に会場を移して、「スケッチ展記念トーク」を開催(司会は伊藤信治氏)。当日朝の『長野日報』に大きく紹介されたこともあり、同館大広間には約60名が集まりました。
冒頭、司会の伊藤信治氏が、ツアーメンバーが描いたスケッチを披露しました。 呼びかけ人として発言した鈴木喜一(アユミギャラリー主宰)は、「片倉館を使わせていただけるとは思わなかった。ここと舞姫と三村貴金属店、この三つの点を結んだ中にある有名無名の近代建築、更に路地やディテールのさりげない魅力に溢れたこの諏訪のまちの保存活用は、建築関係者だけでなく市民全体の課題である」と訴えました。
全国の近代建築を「採集」しつづけている写真家の宮本和義氏が、「せっかくのいい建物たちが、後補のアーケードや電柱によって見苦しくなっている。これらを取り除いて、建物に再び舞台に出て欲しい。またどんどん壊してはつくっている建築家たちに、もっと見識を持て、といいたい」と発言。それに対してサテライト会場の三村貴金属店社長が「電柱とアーケード撤去は商店街でも議題に登っている」と応えました。
一方、地元からは建築士会の太田清人氏が、コンクリート護岸をつくっては再び壊すような土木行政への偏りを批判した上で、「必要なのは専門的な知識だけでなく、その地に根差したものを大切にしようという市民一人ひとりの感性や気持ちである」として、諏訪市民の意識を高める事業の必要性を訴えました。また同じく地元の建築家・村松健敏氏も、「素晴らしい建物が次々壊されていくのを傍観していた責任は、われわれ建築専門家にもあった。建築士会としても、今後一層、諏訪の貴重な財産を大切にする運動を勧めていきたい」と発言しました。更に会場からの発言も交えながら、「山上(やまうえ)」にも残る遺産の再評価や、実際に歴史的建造物を保存・活用するための方策をめぐっての議論も行われました。
舞姫酒造から大量の清酒も差し入れられ、
17時からはオープニングパーティがスタート。諏訪市民と来訪者が和やかに歓談しました。全員が自己紹介とともに発言し、その中で美術塾講師の仲澄江さんは「舞姫酒造で、古い建物を傷つけず見事にパネルを作って展示してあるのを見て、諏訪の皆さんはなんて心の優しい人たちなのか、と感激した。建築士会はじめ皆さんの心配りによって、私たちは諏訪を満喫できました」と語り、大きな拍手を受けました。
パーティの後は片倉館の温泉「千人風呂」を堪能。日本一の泉料を誇る上諏訪温泉で、旅の疲れを癒しました。
まちあるきで諏訪の魅力を満喫
ツアー一行は湖畔の「すわ湖苑」で宿泊し、二日目のまちあるき+スケッチ会に参加。朝9時の上諏訪駅には、新聞で知った市民ら約30名が集合しました。
この日も長野県建築士会諏訪支部から、伊藤信治氏・両角修次氏・笠原嘉久氏が道案内として参加しメンバーを先導。国道20号線に面した店蔵や看板建築だけでなく、路地をくまなく歩きながら「隠れた名建築」をいくつも紹介します。 参加いただいた皆さん、諏訪でお世話になった皆さん、どうもありがとうございました。【Y】
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