第五期神楽坂美術塾 銚子スケッチ会報告ページ

12

□3月20日

 朝6:45。魚谷幸子さんの案内で銚子市役所で毎日開かれている朝市を見に出かけた。野菜やたべのもが並ぶとすごい勢いで人々が集まってきた。いつもの塾生達ならここですぐさまスケッチを始める所なのに、今日はちょっと違うぞ。おにぎりやカボチャの蒸しパン、かき揚げもちに舌づつみを打つのは鈴木悠くん、遠山の元さんらの男たち、いやいや女性陣もしっかりとつまんでいたようで・・・。農家のおじさんおばさん達とやけに仲よくなって野菜をたっぷり買い込んでいるのは・・・魚谷幸子さんではないか。はしゃいでいる我々を横目にスケッチをしていたのは中川弘さんであった。そんな中、真剣にファインダーを覗く人々がいた。写真塾の人達である。まわりに溶け込むのが美術塾の人たちの得意技なら、まわりが熱ければ熱いほど冷静に風景を切り取るのは、写真塾の得意技なのかな。こんなところで両塾の違いを発見したのであった。

 朝市から宿へ帰ると、同室の加藤さんは、早々と部屋から見える利根川の風景をスケッチしていた。おー、これぞ、本来の美術塾生の姿。

 

銚子港行きのバスを待つ塾生たち

大きな漁船がずらりとならぶ銚子港

 8時からの朝食には、納豆、魚の塩焼き、湯豆腐、生卵、海苔などなど醤油の似合う品々が並ぶ。今日は、銚子の漁港を描く予定。まだ冷たさが残る潮風に備えてご飯をたくさん食べておかなければ。写真塾の人達とはここから別行動、我々は、バスに乗って港へ向かった。漁港に着くとしばらくスケッチポイントを探しながら港を歩く。天気は薄曇りで昨日より寒い。時には外国まで出かけるという漁船がずらりと並ぶ。船の上では船員さんがアジを裁いていた。時々後ろにほおり投げている。するとそれをねらってたくさんのカモメが集まってくる。別の船には、長さ500メートルもあるという網が山のように積み上げられている。その網の破れた部分を漁師さんが修理していた。気の遠くなる作業だ。皆が描き始めたのは10時半過ぎたころ。僕も鮮やかな漁船の緑色に魅かれてポイント決定。時間が経つに従って潮風の冷たさが身に染みてくる。ようやく描き上げたのは12時15分。体が芯まで冷えきってしまった。

 

アジをさばく漁師さん

撮影:村上登美江

舳先のカモメ 

撮影:村上登美江


 締めくくりは昼食と講評会。銚子でもうまいと評判の「かみち」に集合。港は結構寒かったけれど、皆の絵を見ていると絵を描くのが好きでたまらないことが伝わってきてこちらも楽しくなってしまう。講評会の後は待ちに待った食事、お刺し身、テンプラなど歯ごたえがあって、新鮮なのが口にいれたとたんにわかった。皆、お腹も気持も満足の内に第五期神楽坂美術塾の幕は閉じられたのであった。

この後ろ姿 だれでしょう?

カモメだらけの銚子港

撮影:村上登美江

豪華な『上かみち定食』

撮影:魚谷幸子

意外に真剣?

 

み ん な の 作 品 

鈴木 喜一画

魚谷幸子画

魚谷幸子画

魚谷 純子画

魚谷 純子画

中川 弘画