第七期神楽坂美術塾 第十九回・二十回講座
「須玉一泊スケッチ会」


▲海岸寺 観音堂/鈴木喜一

3月18日(日)

 スケッチ会二日目は朝食の前から起きてスケッチする塾生が多数いました。朝は冷え込みが厳しくなんと気温が−6℃でした。さすがの美術塾生も屋外スケッチは断念して、宿泊施設の廊下から見える風景を描かれる方がほとんどでした。しかし、何名かは外でスケッチをした塾生がいました。氷点下のスケッチなので絵の具が凍ってしまい、描いた絵に凍った跡が残るという不思議な作品ができました。
 朝食後は各自でまちを散策してスケッチを開始しましたが、今日は山の上にある海岸寺に行く人もいました。海岸寺は海抜1000メートル程の山中にあり、西国三十三観音、坂東三十三観音、秩父三十四観音の合計100体の観音様を一同に見ることができる素晴らしいお寺です。奥に有る観音堂は諏訪の立川流の立川和四郎富昌らによって弘化2年(1845年)着工約20年の歳月を費やして竣工をみた立川流を代表する建物です。

▲海岸寺の鐘付堂
▲観音堂までの階段
▲観音堂の彫刻

 昨日に引き続き天候には恵まれ、強い日射しと冷たい風の中、時間の許す限り皆さん目一杯スケッチしていました。お昼に須玉歴史資料館に集合し、ここで恒例の相撲が始まりました。今年の挑戦者は飛び入り参加の村乃花です。圧倒的な強さを誇る喜一山に一歩も引かず、良い勝負となりました。結果は何と、村乃花の勝利です。相撲の決着が着いたところで、おいしい学校のイタリアンレストランに移動し、ゆっくりワインを飲みながらランチをして、冷えきった体を暖めてから、講評会を行いました。
 今年は過去の修了ツアーの中で1番の寒さだったと思いますが、皆さん寒さにも負けずたくさんスケッチをされていました。無事一泊二日の須玉スケッチ会も終了し、今年度の講座がすべて修了致しました。

▲良い勝負の両者
▲危うく土手に落ちそうでした
▲外のデッキで講評会

■■■■■ 塾生スケッチ ■■■■■

※クリックすると塾生のスケッチが御覧頂けます。画像に多少歪みがございますがご了承下さい。

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