| 第四期神楽坂美術塾 佐原スケッチ会報告ページ | ||||||||||||||||||||||||||
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2004年3月20日から21日にかけて第四期神楽坂美術塾の佐原一泊スケッチ会が行われました。佐原市は千葉県の北東に位置し、茨城県との県境に接しています。市内を流れる小野川沿いは重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されており、江戸・明治期の建物が今なお数多く残る魅力溢れる町です。今回の小旅行には塾長以下16名が参加しました。 文・酒井草平 ■3月20日 集合は佐原駅南口に12時。天気はあいにくの雨。しかも凍てつくほど寒いときた。一行は雨の中、旅館に向けて出発。車で来た川崎さんと小澤さんは一足先に旅館へ。残りの人達は徒歩で宿に向かった。途中、千葉県建築文化賞を受賞した「しゅはり本店」を見学。ゆっくり歩きながら今回の宿である木の下旅館に到着。ここは小野川沿いの重伝建地区に位置しており、なんでも昔船宿をやっていたそうで、佐原で一番古い旅館だそうだ。建物は木造2階建、玄関にあるコケシのコレクションが印象的だ。荷物を置き佐原の町歩きスタート。今回のツアーをコーディネートしてくれた魚谷幸子さんに先導され佐原の町へ。
最初に訪れたのは馬場本店酒造。大きなレンガ製煙突が印象的だ。煙突は明治時代に一種のステータスシンボルのような役割をしていたらしい。敷地内には天保三年に作られた土蔵もあり、その中には巨大な酒樽が何個も立ち並んでいる。中には近年まで使用されていた地杉を使用した三十石樽もあった。(三十石がどれくらい凄いかというと、一人の人が一年間に食べるお米の分量が一石だから、その30倍。んーイマイチ凄さがわからないかなぁ。とにかく大きいのだ)更に奥に進み製麹室(通称ムロ)まで見せてもらう。最後にお酒&ミリンの試飲もさせてくれた。有難うございました。
お酒で少々ほっぺたを紅色にしつつ次にボク達が訪れたのは与倉屋大土蔵。内部に入るとあら不思議、暖房も入れてないのに温かい。この蔵、戦時中は武器庫になり、戦後は余剰米置き場、そして今はイベント会場と、その使命を時代と共にかえているそうだ。蔵に歴史あり。さて一応これで予定していた見学場所は終了。ここで、今回の大きなスケッチポイントである佃煮屋・正上(しょうじょう)の内部を見られることになった。というのは正上のご主人と魚谷さんのお義兄さんが同級生だったのだ。なんとも嬉しいハプニング。こういうハプニングはいくらでもってカンジである。
正上にはほぼすべての塾生がお邪魔した。お店には頑丈なよろい戸があり、これは昔々筑波山にいた天狗党という賊から店を守るために造られたものだとか。筑波山の天狗党、かっこいい響きだ。さて、お屋敷の内部はというと、いやはやため息が出た。こういうのが由緒正しいお屋敷なのだなぁ。重厚な扉を持った蔵、薬棚、サビカベ、いろいろあるが、一番注目を集めたのが、雨戸。なんで?と思われるかも知れないが、これが凝った造りなのだ。んー言葉で説明するのはむずかしいので写真を見て下さい。
さあさあ、ここからがツアーの目玉のスケッチタイム。しかし時刻はこの時点ですでに3時をまわっていた。みんな自分のスケッチポイントに散らばって行った。さてボクはというと、最近個人的に「神様」ブームなので寺社仏閣気分なので、観光マップの下の方に載っていた観福寺に行くことにした。ただボクがあまりにも自信あり気に「観福寺!真言宗!仏」と連呼したため、魚谷純子さん、草道さん、田中丸さんも一緒に行くことになった。これでショボかったらどうしよう‥。不安と期待を胸に、いざ観福寺。これがけっこう遠かった。地図の上ではすぐなのに‥。途中、道の誤りを指摘されつつようやく辿着いた。三門をくぐるとそこはなだらかな上り坂になった杉並木。肝心のお寺はというと、なかなか立派な本堂だ。ただ絵を描く場所は、どうやらなさそうだ。一応境内を散策するも、やっぱり描く場所がない。各自小さめの絵を一枚描いて、結局田中丸さんを残して山を下りることにした。三人は伊能忠敬の生家の軒を借りて中村屋を描く事にした。しかし身体の芯から冷えた。それもそのはず。この日、東京では雪が降ったそうだ。もう暗くなって、色は見えないし、寒いし、お腹は減るし。グスン。
6時過ぎにスケッチを切り上げて温かい夕飯が待つ宿に戻った。空腹は最高の調味料とは良く言ったものだ。勢い余って三膳も食べてしまった。ここで気掛かりな事実が判明。今回参加予定の太田さんとの連絡が取れなくなっていると言うのだ。最初の頃は夕飯までには着くと言ってたらしいのだが…。とは言うものの食欲には勝てず、危うく彼の分まで食べそうになってしまった。さて塾長はと言えば、調子よくオチョウシを何本も空けており既に赤ら顔。大丈夫か? 場所を二階の8畳に移し講評会になった。今回お世話になった小森さん(佐原商工会議所)、小出さんにも参加してもらった。それにしてもみんな雨の中よく描いた。講評会は修了証授与式となりやがて飲み会へ移行。ギターを弾いたり、ハーモニカを吹いたり、風呂屋に行ったり。そうこうしている内に太田さん到着。美術塾事務局も一安心。彼の夕飯も無事。こうして佐原の夜はふけていった。
さて次の日・・・ |
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| み ん な の 作 品 一日目 | ||||||||||||||||||||||||||
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