■審査員
大橋富夫氏(写真家)、榎明人氏(データフォト)氏、田中健二氏(サクセス21)、長岡弘志氏(サザンカンパニー)、鈴木喜一(アユミギャラリー)
【審査内容】
審査はまず、第一審査として審査員一人当たり10票ずつの投票を行い30点が選出されて、さらに第二次審査として部門ごとの厳正なる選出が行われました。甲乙つけがたい力作が多くそろったため選出まで難航し、最初の告知では最優秀賞は1点とのことでしたが、結果として最優秀賞は2点となりました。最優秀賞の作品は表現の巧拙を超えた誠実な力作と活気にあふれた勢いのある描写力が評価されて、中川弘氏と市川道子氏が選ばれました。
【総評】
ポストカードコンテストは今回が初めての開催でしたが、多数の力作が揃いました。「神楽坂」というテーマに沿いながら、誠実で真面目に取り組んでいる様子が作品から伺えました。何気ない空間を持ちながらもスピード感があり、それぞれ独自な表現となっており、色彩やタッチなどから技術的にも高いレベルを持っていることが感じられました。
審査終了後の懇談会では、今後の期待として、もっと様々な「神楽坂」というイメージがあってもよいのでは?という声が多く、神楽坂らしさは保ちつつも、従来のイメージを一新するような表現で審査委員を唸らせてほしい。全体として内面に訴える作品が多かったが、次回は誰かに話しかけてくるような、人を引き付ける楽しさあふれる作品を期待したい。技術的なことにこだわるよりも、自分が受けた感動を大事にして表現してほしい。という期待が寄せられました。
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