第1回神楽坂ポストカードコンテスト2003
審査結果発表
最優秀賞は「神楽坂らしさの中に新しさ」のある作品

 『坂道や路地の石畳、黒塀や古民家などなにかと絵になるまち、神楽坂。まちではスケッチや写真撮影を楽しむ人もよく見かけます。そんな神楽坂のまちを、ポストカードサイズにして応募してみませんか』そんな呼び掛けではじまった神楽坂ポストカードコンテストですが、第一回の開催であるにも関わらず、10月31日までに総数111点の応募が寄せられました。多数のご応募をいただきましてありがとうございました。
 審査の結果、最優秀賞2点、優秀賞5点、入選23点が決定しましたので、審査の概要とあわせてお知らせいたします。

出品作品をご覧ください

最優秀賞 中川 弘さん
最優秀賞 市川道子さん


審査結果

☆最優秀賞
[賞品/パリ往復航空券(神楽坂美術塾フランススケッチツアーに同行)
東京都新宿区 中川 弘 作品「かくれんぼ横丁
神奈川県藤沢市 市川道子 作品「神楽坂商店街(椿屋さんの所から)」

☆スケッチ部門優秀賞(3名)
東京都台東区 魚谷幸子
北海道札幌市 西田美由紀
神奈川県川崎市 瀧川信介

☆写真部門優秀賞(2名)
東京都新宿区 柿本元一
東京都新宿区 渡辺義人

▲一次審査通過後の作品を精査する審査員の方々(敬称略・左より)
榎明人(データフォト)、大橋富夫(写真家)、田中健二(サクセス21)、長岡弘志(サザンカンパニー)、鈴木喜一(アユミギャラリー)

☆スケッチ部門入選(14名)
坂本和弘・岡井美原子・魚谷純子・村上鐵一・小林加代子・酒井峯男・向井一之・梶谷秀子・百田智行・渡邉義孝・渡邉樹信・小林隆夫・田中正實・相田朋子

☆写真部門入選(9名)
清水正幸・坂本和弘・中本真由美・里村恵子・門田陵子・木部恵美子・溝口みどり・田村収・風間治人

☆最優秀賞受賞作品および応募作品の中から数点が、ポストカードとして制作され市販される予定です。


■審査員
大橋富夫氏(写真家)、榎明人氏(データフォト)氏、田中健二氏(サクセス21)、長岡弘志氏(サザンカンパニー)、鈴木喜一(アユミギャラリー)

【審査内容】
 審査はまず、第一審査として審査員一人当たり10票ずつの投票を行い30点が選出されて、さらに第二次審査として部門ごとの厳正なる選出が行われました。甲乙つけがたい力作が多くそろったため選出まで難航し、最初の告知では最優秀賞は1点とのことでしたが、結果として最優秀賞は2点となりました。最優秀賞の作品は表現の巧拙を超えた誠実な力作と活気にあふれた勢いのある描写力が評価されて、中川弘氏と市川道子氏が選ばれました。

【総評】
 ポストカードコンテストは今回が初めての開催でしたが、多数の力作が揃いました。「神楽坂」というテーマに沿いながら、誠実で真面目に取り組んでいる様子が作品から伺えました。何気ない空間を持ちながらもスピード感があり、それぞれ独自な表現となっており、色彩やタッチなどから技術的にも高いレベルを持っていることが感じられました。
 審査終了後の懇談会では、今後の期待として、もっと様々な「神楽坂」というイメージがあってもよいのでは?という声が多く、神楽坂らしさは保ちつつも、従来のイメージを一新するような表現で審査委員を唸らせてほしい。全体として内面に訴える作品が多かったが、次回は誰かに話しかけてくるような、人を引き付ける楽しさあふれる作品を期待したい。技術的なことにこだわるよりも、自分が受けた感動を大事にして表現してほしい。という期待が寄せられました。


     

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