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●スケッチ展に参加するたびにスケッチが面白くなる
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平原 匡/東京都]
スケッチ展参加も三回目、知りあいも増えてきた。今年は仙台へ。東北へ行くとなると初めて参加した一昨年の弘前展のことを思い出す。弘前には優れた近代建築、それだけでなく素朴な街並みが残っていた。仙台もそうであろうか・・。
しかしいたって仙台は都会だった。なんら東京とは変わりないもので溢れていた。スケッチなんてする場所がないじゃないか、とも思った・・。
■道中庵
前日に仙台入りした私はユースホステルの道中庵に宿泊した、ユースホステルにしては贅沢な作り、御主人いわく民家再生の第一人者の降幡さんの設計だそうだ。さすがの佇まいと作りに感心した。その晩は同じく東京から東北をバイクで旅行しているという同世代の若者と語り合った。
■八幡まち歩き
次の朝は仙台市内の八幡町を歩く、ここからはスケッチ展の企画である。仙台まちづくり応援団の方の案内で大崎八幡の周辺を歩く。このあたりにはまだ古い建物が残っていた。
■荒巻配水所旧管理事務所
ここがスケッチ展の会場。大通りから長く急な坂を登りきった場所にある。建物内にはスケッチが所狭しと並べられていた。今回は自分の作品の他に、私が思いを寄せる作品が出品されていた。私の地元の新潟県上越市に在住の芸術家・舟見さんのドローイングである。お会いしてスケッチ展の話をすると、「ならばこれを」と渡してくれた。高田偕校舎、惜しくも取り壊されて、現存しない建物である。
荒巻配水所をスケッチする。アールの付いた外観が特徴的、難しい。
■東北大学キャンパス
次の日は片平建物応援団のみなさんの案内で東北大学のキャンパス内を歩く。都市化された仙台ではあるけれど、このキャンパスにはまだ味わいのある建築が残っている。とても時間内に見て、スケッチすることは不可能。スケッチマラソンを試みる。
■東北学院大学キャンパス
最後にお隣の東北学院大学のキャンパス内に残る宣教師の為に建てられたシップル館をスケッチする。純粋なコロニアル様式と思いきや、玄関には日本の大工が入ったと思われる意匠が残っている。屋根は天然スレート葺き。異なる様式が混在している。
■講評会
参加者のスケッチを集めて講評会。常連組から初参加者まで様々なタッチのスケッチが集まる。このスケッチ展に参加するたびにスケッチが面白くなる。みんなそれぞれ視点があり、作風がある。答えが一つでないのがいい。
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