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今回、作品の対象として、選んだ建物は、神保町靖国通り沿いの矢口書店です。その理由、なるべく偉そうでなくて、心に訴える何かあるもの(その何かが重要なのだが遊び心とでも言えばよさそうです)そこで私が、よく歩きまわっている神保町界隈の、古本屋の店舗などのファサードの看板建築を選択しました。初めは藤森輝信さんの書かれたそのタイトルの本を見てなるほど英語でBillboard
architecture看板建築と命名されたそれら建物は、ファサードに平面的装飾がかきわり的に張り付いていてそれがぎりぎりの個性の添付のように思われました。古びて汚れてはいるもののメンテナンスをすれば周辺の建築物とは一線を隔する限りのない面白さを見出すのです。デザインソースとして一條の光にヒントを感じてしまいます。私の母は96歳です兄夫婦が面倒を見ています。愛情をもって面倒を見てもらいながら命の終わりに向かっています。しかし建物は古くなってもメンテナンスをして、愛情込めて使えば見違えるように、生き返る例が多くあります。靖国通りに面したある大型書店は児童文学書店として生き返りました。RCの石張りに覆われた建物の1、2階を明るく温かみのある赤系統の暖色系の装飾や小物をいっぱい置いて、高い天井がおしゃれで、そこに、新たな賑わいを見ることが出来ますし、通り沿いの看板建築の間口3,600mmくらいの小規模本屋は、季節風という名のアジアンテイストの富裕層の婦人を狙った店舗に模様替えです。店も大げさではないが濃い目の木調でシックに店内を演出されています。この書店も書店としてメンテナンスを加えながら生き返ってほしいと思います。
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