◎浴室……風通しと採光・眺望を優先したため2階中央に配置した。防水の方法はいくつかの工法を検討したが、電車の屋根防水に使われているリボールマイティを採用し、床および立上がり部に強固な塗膜を形成した。荷重を支えるため根太は90×90の部材とし、梁に大入れの形で北向きの水勾配を確保している。防水性のみを考慮すればユニットバスという可能性もあるが、本物の素材感を大切にするという施主の希望から、当初より選択肢から外された。木製建具や水に触れる木部には、耐水性の高いヒバやサイプレスを使用している。
◎ロフト……吹抜と一体化させて圧迫感をなくし、トップライトを設けることで一階からロフトまでの煙突効果による自然換気も期待している。
◎2階……浴室の南側ガラス戸〜サンルームの全面ガラス戸ともに透明にして、明るい浴室空間を確保する。開口部は引戸とし、常時開放させることで湿気を留まらせないようにする。
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