AYUMI GALLERY

1997.04.11fri. 〜04.16 wed.


北 直子個展 
土耳古物語

土耳古物語
弓の島からの旅立ち
いつとはなく 亀の島のことばかり
思いを巡らせていた
ある日 風が吹いた
はじめは 亀の島からだとばかり
思っていた
辿り着いてみると
亜細亜の果て 欧羅巴のはじまり
大いなる 碧宇と土耳古の大地から
瑞祥を感じた

 わたしは、亀の島に行ったことはありません。尊敬してやまない、母なる地球の護り人にも巡りあえてはいません。何故、こんなにも魅かれているのかわかりません。彼らの叡知や、心のある道を生きるという潔さに、心が震えたからかもしれません。
 土耳古に旅立つ以前は、その書籍すらわずかなものにしか巡り会えないでいました。目と鼻の先に、長い間探し求めていたものがあったにも拘わらず、見えずにいたこともありました。それは時機が訪れていなかったからなのでしょう。必死で探していた頃には出会えずにいたのに、土耳古で得たわたしの変化のためか、いまは少しずつ集まりはじめました。漸く、わたしのなかの準備がはじまったために巡り会えたのだと思っています。
 土耳古での旅の途中から夢を得る様になりました。弓の島に戻ってからも不可思議なことがつづいています。わたしの作品を御覧戴ける機会を得たのもそのひとつかもしれません。

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