AYUMI GALLERY

1998.06.12 fri. 〜06.24wed.

宮村宗利
作陶展

宮村宗利 (みやむらひであき)

<略歴> 1956年生まれ
ウエスタンシンミシガン大学に留学、美術史を専攻。
現代日本で燿変天目の創始者、三浦〓鈴師(山梨県)の元で五年間修業。
1987年再び渡米して、ボストン市イプスイッチに「宗利の窯」を開き、以後、全米唯一の燿変天目作家としてその活動が注目されている。

燿変天目について
 天目とは、中国の宋の時代に多く作られた黒や柿色(暗褐色)の器で、金属が貴重な当時、その代用として広まり、茶碗の総称ともなったものです。
 中でも耀変天目は玉虫色=暗褐色の表面に虹色のくじゃくの羽根のような輝きが表現されたもので、宋のものが現存するのは日本では京都、大阪、東京の三箇所だけといわれています。
 耀変天目の陶芸作品は、見た目、形の造形の美しさや繊細さはもちろんですが、焼き上がりの色が最もたいせつな要素です。思い通りの色合を出すための何万というテストピースを作っている宮村氏は「釉薬調合が最難関」と語っています。

6/24 Gallery Talk 開催
宮村宗利の燿変天目をめぐる世界

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