AYUMI GALLERY

1999.07.02 fri. 〜07.07 wed.

大石治孝作品展
「和の視点」

おおいしはるたか

<略歴>
一級建築士。 大石治孝建築設計事務所主宰。
日本建築学会正会員。新建築家技術者集団会員。
80年及び90年三重県建築賞、84年中部建築賞、90年豊田市景観賞受賞。
31年 静岡県生まれ
58年 企業組合針谷建築事務所 入社
設計室長、組合理事を歴任
74年 一級建築士事務所開設

主な作品
犬飼邸、吉田邸、浅野邸、五ケ丘整形外科、富士工業株式会社迎賓館
主な著書
『和風の住宅』(立風書房)
『和風の住まい』(建築資料研究社)
『和風/情感の演出』(建築知識別冊)
住宅建築別冊『大石治孝作品集』(建築資料研究社)ほか

▲写真[伊勢旭町の家]/撮影・宮本和義                                         

日本の家はかつて自然に溶けこむようにつくられてきたと思います。
全体では壁が少なく、戸をあければ外景がすべてといった趣きです。
こういう特徴は日本建築の柱、梁構造に由来するもので大屋根の下にはとても開放的な空間がつくられていました。しかも建築が自然に溶けこむ姿形ともいえる「縁側」という内と外を結びつける空間を一生懸命研究してきたと思います。
そこでこの内外の空間が溶けあい、相互に貫入するという姿をつくり出す目を「和の視点」と名づけてみました。
それは屋根の造形と共に日本人の感性、芸術性が一番働くところです。
この作品展がほんの少しでも意味あればと願っております。

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