東晋時代の自然詩人陶淵明は『桃花源記』の中で
田園のユートピア的物語を描出している。
主人公の漁師が、偶然に迷い込んだ桃源郷で大歓迎を受ける。
しばらくこの地に逗留した漁師は自分の現実世界を詳しく話し、
村人たちはその話にみな驚いてため息をつく。
時が流れて漁師が暇を告げると、村人たちは彼に言うのだった。
「この村のことは外界の人に話すほどのことではありませんよ」と。
ぼくは美しい風景を美しいよ、不思議な空間があるよということ、
世界は謎に包まれているよ、ということをシャングリラの中で語りたい。
そして彼らとの素朴な交流を伝えたい。
でも一方でいつもこの話を思い出してしまう。
ほんとうはそっとしておくべきではないかとも……。
シャングリラへの旅【アジア編】
SINGAPORE・MALAYSIA・INDONESIA 1996
シャングリラへの旅【欧州編】
TURKEY→BURGARIA→MAKEDONIJA→GREECE 1995
シャングリラへの旅【国内編】
シャングリラへの旅【GLOBAL編】
シャングリラへの旅【シャングリラの語るもの】